左手の輪ゴム
熱海へ行った
そこでバスに乗った
立っているわたしの前に、母ぐらいの年齢のご婦人が座っている
ピンクのカバーのスマホを開き、LINEが届いたようだ
その左手には、スマートウォッチと並んで、
輪ゴムが3つ重なっている
少しくい込んで見えるのだけど、ご本人は平気そうだ
・・どうして輪ゴムを?
視線を外し、
やはり気になって、もう一度見る
確かに3本ある
何かをしていて、外し忘れたのかしら
縦に座るご友人へ、背中越しに前のめりで、
おしゃべりが始まった
四角い腕時計と輪ゴムを付けた同乗者のおかげで、
駅までの時間が、すぐに感じられた
