八百屋で深い紫のいちじくを見つけると、

夏の終わりを感じる

涙の形をした丸い果実を、傷つけないよう大事に持ち帰る

薄皮をむきながら、

何を作ろうか

赤ワインがなかったので、ブランデーで煮ることにした

いちじくが、小鍋の中で小刻みに揺れる

ふつふつと、甘い香りに馴染んでゆく

ピンクに染まった液体ごと、琺瑯の容器に熱々のまま移す

冷めた頃には、おいしくなっている予定

明日はどうやって食べようか

あれこれ思案中